建築物のイメージを分かりやすく表現できるのが建築パースです。
この建築パースには手描きのほかにパソコンを使用した方法も存在します。
今回は、パソコンを使用した建築パースについてそのメリットやデメリット、パソコンで作成する場合の環境、そして手順についてもまとめました。
建築パースをパソコンで作るメリットやデメリット
建築パースをパソコンで作るにはメリットやデメリットがあります。
まず、メリットとしては修正が容易なこと、画材が必要ないこと、画力を求められないことが挙げられます。
パソコンで作成されているので仕様の変更があっても比較的変更がしやすいのが特徴です。
さらに若干雰囲気の異なる違ったバージョンの建築パースを提案しやすいというメリットもあります。
また、画材が必要ないので画材を用意したり、管理したりといった手間もありません。
画材の管理は意外な手間になることもあり、管理を怠ると画材が欠品して必要な色で建築パースが描けないといったことも起こります。
しかし、パソコンであれば常時フルカラーで自由な色彩が可能です。
画力も求められません。
絵心がないと、建築パースも仕上がりがやや見劣りし、それが顧客の印象に悪い影響を与えます。
確かに美しく正確な建築パースを描くトレーニングを学生時代からしてきてはいても、上手な方に比べると見劣りします。
一方、パソコンであればそう言った弱点を感じることなく建築パースを作成できるでしょう。
デメリットとしては、表現が画一的になってしまうことや後述する環境の整備です。
同じソフトを使うと似たような建築パースになってしまうことがあり、同業者との差別化がしにくいという点も注意しましょう。
また、制作を行う上での環境整備が若干手間というデメリットもあります。
そう言った点も把握しておくと良いでしょう。
建築パースをパソコンで使う場合の環境
建築パースをパソコンで使う場合の環境は、高い性能のパソコン、3Dのモデルを作成するソフト、画像加工ソフトが基本的なものになります。
パソコンは一般的なパソコンでも可能ですが、可能であれば高性能の物を選ぶのがおすすめです。
高性能なものであれば処理も早く、処置待ちで仕事を待つ必要はありません。
なるべくスペックの高いものを選択し、記憶媒体もハードディスク出なくSSD、画像処理も高機能なグラフィックボードの入ったものが理想です。
3Dのモデルを作成するソフトを使って建築パースをつかうと様々なアングルのパースができます。
画像加工ソフトも必要です。
これは建築パースの仕上げで利用します。
このように初期投資は高額になりますが、その分柔軟な仕様変更に応えられるようになるでしょう。
建築パースをパソコンで作る手順
建築パースをパソコンで作る手順としては、モデリング、レンダリング、レタッチの3ステップが挙げられます。
モデリングは専用ソフトを使って、コンピュータ上で形を作ります。
つまり、建築パースの骨組みを作るような操作がこれに当たります。
次に行うレンダリングは、モデリングで作った3Dの画像データを2Dの画像にして出力する作業です。
建築パースは3Dのデータを渡すわけではないので、プリントアウトや他の媒体で利用できる作業をしなければいけません。
最後はレタッチです。
これは画像加工ソフトで仕上げを行う作業になります。
建物の画像を美しく加工したり、周囲に植物を配するなどの操作を行います。
この3ステップでコンピューターによる建築パースは完成です。
まとめ
建築パースをパソコンで作成する作業は設計図を基にcgで作成する作業です。
パソコンで操作することから図面に合わせたサイズ感が出しやすくシミュレーションのように様々な角度から制作できるのも魅力です。
手描きの良さもありますが、パソコンによる建築パースを手掛けるのもオススメです。