技術の発展によりクオリティの高いパースが次々と制作されている今、プレゼンテーションやコンペで選ばれるのは容易ではありません。
しかし、選ばれることは事務所としての実績に大きく影響するため、チャンスを逃したくないという方は多いと思います。そのためにも、パースの重要な役割について把握しておくことが大切です。
イメージを正確に伝えられる
計画中の図面でクライアントにプレゼンテーションをしても、完成イメージを明確に伝えるのは困難です。そればかりか、勘違いや誤解を生んで、トラブルを招いてしまう可能性もあります。
パースやプレゼンボードは、コンセプトにそって分かりやすく「完成イメージを伝えられるか」が、カギとなります。
そのためには、第一印象に残るインパクトのあるアピールが必要です。人の印象は好感を持ったものは脳裏に残るのですが、残念ながら印象の薄いものは自然に視界から消えてしまいますので、クライアントの要望やコンセプトを分かりやすく伝え、好印象を持ってもらうことが重要です。
多彩な表現で魅せる
プレゼンテーションやコンペの判断要素となりえるのが、パースの表現力です。3DCGなどの最先端技術がパース制作にも応用出来るようになった今、自由な発想により多彩な表現を魅せることが重要なポイントとなります。
クライアントによって要望や理想は異なりますので、現在のライフスタイルと将来性を取り入れた住まいの表現の仕方は無限にあります。優れた洞察力でライフスタイルやイベントにそった空間演出、夜間のライトアップや昼間の陰影などの時間帯の表現、将来の暮らしを素晴らしいものにする工夫などをパースで表現出来ます。
差別化を図る
数多くの募集の中から選ばれるためには、他との差別化を図る必要があります。特にコンペでは、表現力やクオリティの高いパースが豊富にあるため、建物の素晴らしさが目で見て分かる差別化がポイントです。
表紙は初めにアプローチする部分でもあるため、差別化を図るのに適しています。例えば、視覚で楽しめるちょっとしたサプライズを用意しておくと、好感度も高まり関心を集められます。